オーストラリアの製薬会社｢Solagran｣のロシア子会社｢ソラギフト｣が、総額9億9600万?を投じて特別経済区｢トムスク｣内に工場を建設し、植物(針葉樹)由来の抽出物を製造する。3月4日付で特別経済区運営会社が伝えた。
今夏にも着工し、操業開始は2016年末を予定している(当初は2014年の始動を目指していたが延期された)。工場では年間3000㌧の針葉樹由来のエキス(ポリプレノール)を製造する。エキスは免疫強化薬等の原料になる。その他、プロビタミンや植物性油も製造する(3月4日付ノーボスチ通信)。ソラギフト社は特区内で既に試験生産を行っているが、工場の建設により本格生産が実現する。なお、同社には5億?相当の諸税の優遇が適用される。(中略)
Solagranは、1995年に設立されたオーストラリアの医薬品メーカー。商業利用を目的とした植物由来のバイオ物質の開発・製造を行っている。2006年には、トムスクの植物エキスメーカー｢シブエクス｣の過半数の株式を取得した(2013年4月10日付コメルサント紙)。(3／4)
（週刊「ボストーク通信1036号より）
