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マクドナルド進出を待つシベリア

 2012年にマクドナルドがシベリア進出の意向を明らかにしてから約2年が経過したが、ウラル山脈以西にはいまだにマクドナルドはない。しかし、シベリア最大の都市であるノボシビルスク(2013年の人口は国内3位の152万人)では、地元のパートナー企業が既に出店の準備を進めている。2月24日付でExpert Onlineが伝えた。
 マクドナルドのロシア1号店がモスクワにオープンしたのは、ソ連時代の1990年。以来同チェーンは拡大を続け、2013年6月1日時点でロシア国内の店舗数は377に達した。ロシアでの売上高は550億?超(2012年)で、1店舗あたり1日平均約40万?の売上を計上したことになる。
 マクドナルドは2013年中にシベリアの各都市で店舗をオープンすると発表していたが、現時点で実現に至っていない。ケメロボでは土地区画取得の入札で競り負け、トムスクでは市民の抗議により店舗の建設が延期された。
 市民の抗議はノボシビルスクでも発生したが、同市におけるフランチャイジーとなった有限責任会社「シブ・フード」は、市内で既に7つの用地を確保した。うち、市内中心部のショッピングセンター内に開設予定の店舗では、フードコート内で客の取り合いが生じることが懸念されている。他方、マクドナルドは中心部から離れた大型ベッドタウンの周辺にも3店舗をオープンする予定で、周囲に競合のファストフード店が出店していないエリアでゼロから客層を開拓することになるため、市場関係者らの注目を集めている。専門家は大きな需要が期待できると見込んでおり、自動車の交通量が多いことから、ドライブスルーの開設も有望だと予測する。(後略) (2/24)

(週刊「ボストーク通信1034号より)




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