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極東ロシア沿海地方から日本への観光需要:経由地として人気だがビザがネック

 富裕層を中心に沿海地方の住民の間で日本旅行に対する関心は高まっているものの、近い将来において日本が人気観光地のベスト3に入るのは難しいようだ。旅行先としての日本の人気について、沿海地方の旅行業者のコメントを1月29日付でコンクレント紙が紹介した。
 有限責任会社「極東旅行会社」のアブラモワ代表取締役は、日本に対する需要の理由のひとつに「近さ」を挙げる。つまり、日本は経由地としての需要が高まっているという。具体的には、日本とビーチリゾート(サイパン、グアム、タヒチ、ボラボラ諸島等)を組み合わせたツアーが人気だという。また、日本国内での観光地で最も人気があるのは“日本の黄金の環”(モスクワ近郊の古都めぐりルート“黄金の環”になぞらえている)と呼ばれる、東京〜富士山〜箱根〜京都〜奈良〜東京というルートで、子供向けのツアーではディズニーランド(宿泊も含む)の需要が高いという。
 (中略)ウラジオストクの旅行会社「ラッキーツアーズ」アウトバウンド部門のブラビナ・チーフマネージャーは、同社の顧客には日本はあまり人気がないと述べ、日本より遠くてもビザ手続の煩わしさのないバリやフィリピンの人気が高いと語った。日本はツアー料金だけでなく物価全般が高く、ロシア語ガイドの手配にもかなりの費用がかかるという問題も指摘した。(1/29)

(週刊「ボストーク通信1031号より)




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