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極東ギドロストロイが新たな缶詰工場を始動:「クリルの岸辺」ブランドのサンマ缶を製造

 11月15日、サハリン州アニワ湾沿岸のオジョルスコエ町で、水産大手ギドロストロイ傘下のキーロフ名称漁業コルホーズが新たな缶詰工場を始動した。同日付でサハリン州政府がプレスリリースで伝えた。
  工場の生産能力は月間90万缶で、サンマ缶を生産する。サンマは北方領土を含む千島海域産で、缶詰は「クリルの岸辺」(クリルは千島を意味するロシア語)というブランドで販売される。将来的には鮭鱒やスケソウダラの缶詰も生産する予定。工場にはロシアの他に韓国、スウェーデン、スペイン、ドイツ、米国の設備が設置された。
  ギドロストロイはサハリン州代表上院議員のベルホフスキー氏がオーナーの大手水産・建設会社であり、これまでも「2007〜15年のクリル諸島の社会経済発展」の枠内で政府から一部の支援を受け、色丹島の埠頭やコルサコフ市の冷蔵施設(保管能力5000d)を建設した。今回の缶詰工場の始動により、色丹島に水揚げされたサンマがコルサコフ市の冷蔵施設に輸送・保管され、そこから必要量をオジョルスコエ町に適宜供給するという、原料から加工品までのサイクルが完成した。ホロシャビン知事は、製品の一部を国家備蓄局が買い付けるよう交渉中だと述べた(11月19日付Sakhalin Media)。(後略)(11/19)



(週刊「ボストーク通信1021号より)




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