JSNトップページ > ニュース記事

最新ニュース

ルノー・日産によるロシアAvtoVAZの経営権取得条件が決定:2014年に50%超を取得

 5月3日、ロシアの自動車最大手AvtoVAZの主要株主であるルノー、国営複合企業ロステフノロギー、大手銀ズベルバンク傘下の投資会社トロイカ・ダイアローグは、AvtoVAZの経営権をルノー・日産連合に移譲するための合弁会社設立の条件に関し基本合意に達したことを発表した。この条件によると、ルノーが既に保有するAvtoVAZ 株式25%の持ち分が、新合弁企業へのルノー・日産の出資で50%+1株に拡大することになる。うち日産の保有比率は事実上15%に。5月4日付でベドモスチ紙が伝えた。
  3月末時点のAvtoVAZの株主構成は、ロステフノロギーが28.98%、ルノーが25%、トロイカ・ダイアローグが20.14%、残りは少数株主。5月2 日時点の同社株のMICEX-RTSでの時価総額は377億ルーブル(約13億j)(5月3日付コメルサント紙)。
  合意によれば、ルノー・日産連合とロステフノロギーは年内にAvtoVAZの株式74.5%を所有する合弁会社を設立する。合弁会社にはルノーが3億j、日産が4億5000万jを出資し、ルノー・日産連合は67.13%の株式を得る予定で、結果的に、同連合はAvtoVAZの株式50%+1株分を所有することになる。ロステフノロギーの比率は現在の約29%から24.5%(合弁会社では約33%)に下がることになるが、関係者によれば、「ブロック株」(株主総会で望ましくない決定を阻止するために必要な保有率25%)は保持する形でまとまる見込み。今回の合意は法的強制力のないものだが、年末までには最終合意締結の上で合弁会社が設立され、株式の取得は2014年中旬までに完了する予定。(後略)

(週刊「ボストーク通信944号より)




page top