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ロシア自動車用鋼材販売で伊藤忠丸紅鉄鋼が現地法人を設立

 伊藤忠丸紅鉄鋼鰍ェ2月中にも、モスクワに自動車用鋼材販売を主とする販売会社MI Auto Steel LLC(仮称)を設立する。2月24日付で同社鋼材第三本部開発室長が本誌編集部に伝えた。
  現地法人は伊藤忠丸紅鉄鋼の100%子会社で、資本金は20百万ルーブル(2011年12月16日付伊藤忠丸紅鉄鋼プレスリリース)。
  同社はこれまでもロシアに駐在員事務所を置き、国外からのハンドリングでロシアでの鋼材販売を行っていた。今回現地法人を設立することで、日本材や欧州材だけでなく、ロシア材の現地調達も含め、機能強化が図れることになる。また将来的には、販売だけでなく、需要家ニーズに合わせた更なる事業展開を行うことも視野に入れているという。当面の販売先は現地の日系メーカーだが、自動車の現地生産化が進むロシアにおいて、今後の販路拡大にも展望があるとのこと。
  自動車用鋼材の加工生産に関しては、三井物産が鉄鋼大手セベルスタリと合弁会社を設立し、2013年中旬にはサンクトペテルブルク市近郊で、日系商社参加としてはロシア初となる加工センターを始動させる予定。ロシアではセベルスタリの他に、マグニトゴルスク冶金コンビナート(MMK)とノボリペツク冶金コンビナート(NLMK)が、原料となる圧延材を生産しており、ロシアで現地生産を行う海外メーカーの規格に対応するための技術更新を進めている。

(週刊ボストーク通信935号より)




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