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大豆の豊作でアムール州が輸出関税の引き下げを連邦政府に訴える

 今年は干ばつにより多くの農作物が不作となっているが、アムール州では大豆の記録的な豊作に恵まれた。同州政府はこれらの大豆を輸出するための関税の引き下げと国内の他地域への鉄道輸送料の引き下げを連邦政府に要請する意向である。11月2日付でアムール州政府公式サイトが伝えた。
  アムール州では今年は昨年より20万d多い60万d以上の大豆が収穫される見込みである。これは1989年に同州で達成された記録を15万d近く上回るものである。同州では今年は天候不順により5万haの畑が死滅したが、1haあたりからとれる大豆の量は1.37dと非常に高いものであった。アムール州農業省の専門家によると今年、同州で収穫される大豆は全国の収穫量の約半分にあたるという。
  アムール州政府のネステレンコ副議長によると、同州産の大豆の主な販売先は干ばつ等のために採油作物が不作となっているロシア西部やアジア太平洋諸国であるが、大豆の買付け価格が下がっており、輸出関税と鉄道輸送料といった費用がかかるために生産者は利益を得ることが出来ないという。このため州政府はアムール州の生産者のために大豆の輸出関税及び国内の鉄道輸送料を引き下げる可能性に関する連邦政府への書簡を作成した。同州のコジェミャコ知事がモスクワに出張した際にプーチン首相とメドベージェフ大統領にこの問題を提起する予定である。
  11月2日付のユダヤ自治州公式サイトによると、今年は同自治州でも大豆が豊作で、昨年の収穫量が3万9000dだったのに対し、今年は6万7000d以上になるという。(11/2)

(週刊ダーリニ・ボストーク通信871号より抜粋)




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