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アイスランドがロシア・カムチャツカの地熱発電に協力か

 10月25日、シマトコ・エネルギー相が政府幹部会でアイスランドと提携してカムチャツカで地熱発電事業の立ち上げを進めている旨をプーチン首相に報告した。同日付で連邦政府公式サイトが伝えた。
 ロシア政府の計画に従うと、国のエネルギーバランスにおける再生可能エネルギー源の割合を2020年までに4.5%に高めることになっており、ロシアにとって地熱は最も有望な再生可能エネルギー源とみられている。今のところロシアでは地熱発電は未発達な分野であるが、国営水力発電会社「ルスギドロ」が3つの地熱発電所を所有している。シマトコ大臣は10月16〜17日にルスギドロ幹部、カムチャツカ地方のクジミツキー知事とともに地熱発電の先進国であるアイスランドを視察し、同国の大統領や閣僚と会談した。両国はアイスランドとカムチャツカの協力に関するロードマップを作成することで合意し、現在はカムチャツカでの地熱発電所と多量のエネルギーを必要とする金属生産設備の建設について協議を進めている。シマトコ・エネルギー相は「アイスランドでは外務大臣をはじめとしてカムチャツカ訪問の経験のある人が多く、協力を強く望んでいます。カムチャツカのユニークな生態系はアイスランドの経験を活用すれば完全に守ることができます」とプーチン首相に語った。(10/25)

(週刊ダーリニ・ボストーク通信870号より抜粋)




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