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ロシアで警察に対する襲撃が沿海地方から全国へ波及

 ロシア極東沿海地方でこれまで警察職員への襲撃を繰り返してきた犯行グループに対して特別作戦が6月11日に行なわれ、グループのメンバー4人のうち2人が投降、残り2人が死亡した。沿海地方ではチェチェンで従軍した経験を持つ元軍人を含むグループが5月末から法保護機関職員に対する襲撃を繰り返してきた。犯行グループは「警察の権力乱用」に対する抗議を表明している。現地プレスの報道をもとにまとめた。
 6月8日夜、沿海地方スパスク地区フワリンカ町で、道路パトロール局の検査官が襲撃された。襲撃の結果、検査官2人が重傷を負い病院に運ばれた。検察付属調査委員会は、5月27日にダリネレチェンスク地区で起こった当直警察官殺害事件も同じ犯行グループによるものと見ている(6月8日付GZT.ru)。6月8日付のvesti.ruによれば、犯行グループのメンバーは4人で、リーダーはチェチェンで降下隊員として勤務した経歴を持つ。
  沿海地方では武装グループの捜索に関わる特別作戦が実施され、複数の地域で犯人の捜査が行なわれた。6月11日の掃討作戦にいたるまで、犯行グループの検挙には数日を要した。本誌現地記者によれば、犯行グループは警察の職権乱用に対する抗議を表明しており、住民のなかにも犯人たちを「現代のロビンフット」として支持する声が少なくないという。ペルミ等他の地域でも同様に警察職員への襲撃が起こっており、沿海地方の事件との関連が調査されている。(6/8)

(週刊ダーリニ・ボストーク通信851号より抜粋)




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