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ロシア、北カフカスでのスキーリゾート建設を計画

 メドベージェフ大統領は北カフカス連邦管区における観光クラスタープロジェクトを作成するよう同連邦管区のフロポニン大統領全権代表に委任した。その一環として2020年までにこの地域に5つのスキーリゾートをつくることが計画されている。5月17日付でコメルサント紙が伝えた。
  北カフカスはヨーロッパ最高峰のエルブルス山がある山岳地帯である。豊かな自然に恵まれ、その観光ポテンシャルは高いものと見られている。その一方で、チェチェン共和国をはじめ、紛争やテロ事件が絶えない地域としても知られている。メドベージェフ大統領は地域情勢の安定化を図るために同連邦管区の経済発展の必要性を再三訴えてきた。
 最近、このプロジェクトの作業グループがプロジェクトの一環として北カフカス連邦管区内に5つのスキーリゾートを建設する案を作成した。ダゲスタン共和国、北オセチア共和国、カラチャイ・チェルケス共和国、アディゲ共和国、カバルディノ・バルカル共和国が候補地となっている。
  5つのリゾートを合わせた総面積は4000haで、総延長803qのスキーコースや総客室数10万4500の宿泊施設などがつくられる。さらに現在、同連邦管区内で稼働している空港に加えて、新たに2つの空港が建設される。プロジェクト全体の投資総額は4514億4000万ルーブルと見積もられており、これはソチオリンピック関連の建設プロジェクトの2倍以上にあたる。作業グループを率いるビラロフ・クラスノダル地方議会副議長によると、5つのリゾートを訪れる観光客数は年間500万〜1000万人になると見込んでいる。
  しかし、旅行会社SNPのプザリン代表取締役は、北カフカス連邦管区に現在あるスキー施設を訪れる観光客数は年間4000人以下であり、新しい空港が2つ出来たとしても10年間で500万人という数字に達するのは非常に難しいと見ている。(5/17)

(週刊ダーリニ・ボストーク通信848号より抜粋)




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