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ロシアでは国が医薬品の卸売価格を監視

 ロシアでは国が「生活上不可欠にして重要」と認めた医薬品の卸売価格の上限が設定さ
れた。今後ロシア連邦保健社会発展省や反独占庁が共同で、薬品の卸売価格が指定された上限を上回ることがないようモニタリングを行なう。
 指定医薬品リストに入っている品目は、ロシアで罹患・死亡率の高い病気(HIV感染、エイズ、免疫不全、悪性腫瘍、結核、心臓・血管病、インフルエンザ等)の治療薬。4月1日までに製薬会社から指定医薬品5500品目以上の上限価格が連邦保健・社会発展分野監督庁に登録された。
 ロシア保健社会発展省ゴリコワ大臣は、登録された医薬品価格の上限は関係当局のサイトや薬局に掲示されると説明。同大臣は価格を不当に高くする業者には業務停止や販売免許取り消し処分もありうると述べた。(4月6日付ロシア保健社会発展省プレスリリース)。
 この措置は医薬品メーカーが薬品価格を不当に引き上げることを阻止し、最終的に小売価格の高騰を防止することを目的としている。
 しかし同措置の問題点を指摘する専門家もいる。医薬品の出荷価格の上限は1年間固定されるため、製薬会社は大きな損失を出すことになる。このため、指定された医薬品の製造中止を検討しているメーカーもあるという。(4/1)

(週刊ダーリニ・ボストーク通信843号より抜粋)




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