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2009年1月1日以降、日本からロシアへの水産物輸出はストップ?

2008/12/1 週刊『ダーリニ・ボストーク通信』 777号

 
 連邦動植物衛生監督局(ロスセリホズナドゾル)は2009年1月から、EU諸国、中国、日本、ベトナムからの水産物及びその加工製品の輸入を規制する。26日付コメルサント紙が伝えた。

 農業省の省令に基づいて水産物輸入に関わる認可手続きの基準が定められており、水産物をロシアへ輸出する企業は、同基準に基づき認可を受けなければならない。しかし上記の国々の水産物輸出業者はしかるべき認可手続きを行っていない。

 ロスセリホズナドゾルの組織・検査課長イーゴリ・チェルヌイシェフ氏によれば、同基準が発効してすでに一年がたとうとしている。前もって主要輸出国に対しては、大使館などの機関を通じて認可手続きを行うよう呼びかけていたという。

 ロシアに対する主要水産物輸出国であるノルウェーはすでに認可手続きを済ませ、さらに28カ国で同様の手続きが行われている。日本をはじめとする認可手続きを済ませていない国々の業者については「認可がない以上、2009年1月1日以降、ロシアに輸出することは出来ない」とチェルヌイシェフ氏は言う。

 「日本の水産業社のどれ一つとして、ロスセリホズナドゾルの認可手続きを行っていない。日本の各地方自治体が、ロシアが提示する要求を重要視していないのです」と日本産の水産物製品を扱う「ノルゲ・フィシ」社のセルゲイ・グトコフ代表取締役は言う。これらの国々からの水産物の供給が不可能になれば、輸入水産物量の急激な減少、それに伴う水産物価格の高騰が懸念される。(11/26)
(週刊『ダーリニ・ボストーク通信』777号より抜粋)




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