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ロシア極東で中古日本車輸入規制に対する抗議運動が活発化

2008/11/17 週刊『ダーリニ・ボストーク通信』 775号

 ロシアでは現在、国内自動車メーカー支援または安全基準適合性を名目に、中古車を含む輸入自動車への一連の規制措置が導入に向けて準備されている。11月14日には自動車の車体輸入関税の15%(ただし5000ユーロを下回らない額)へ引き上げられ、また現在禁止的輸入関税対象となる中古車の軽年数を「7年以上」から「5年以上」に引き下げる案が審議されている。これらの措置は、実質上中古日本車の輸入規制につながるものだ。
 
 このような状況を受けて、極東のドライバーや自動車販売業者たちが、デモや集会により積極的に中古日本車輸入規制に対する反対を唱えている。ウラジオストクで11月9日に行われた抗議集会には1000人以上と自動車500台以上が参加した。参加者は「我々は右ハンドルを選ぶ」「5000ユーロの車体輸入関税導入は撤回せよ!」「コンストルクトルィは必要だ!」「経年5年の中古車に禁止関税をかけるな」と書かれたプラカートを掲げて、緩やかな速度で市内を巡った。
 
 デモの組織者によればより大規模なデモが11月22日に組織される予定だという。計画に従えば、当日には極東及びシベリアの全ての都市で同時に抗議デモが行われることになっている。
 
 11月11日付でサハリン・クリル通信が伝えたところによれば、サハリンのドライバー達もまた極東全体の抗議運動を支持する姿勢である。「実際に抗議運動に参加する可能性について現在積極的に議論されています。私は、抗議デモは必ず起こると考えます。新車購入やモスクワからの取り寄せが経済的に難しいサハリン住民は皆、我々を指示するでしょう」と「サハリンドライバー同盟」のアンドレイ・マスロフ代表は言う。
(週刊『ダーリニ・ボストーク通信』775号より抜粋) 




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