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TVコマーシャルが「黄金」に(要旨)

dp.ru 2007/9/11

TVCMの価格が来年から70%以上も急騰する。一方で、CMがTV放送に占める時間割合は25%減少する。

連邦反独占局は見込みを誤った。2008年、TVCM価格が50%上昇するという5月の予想は、低すぎる事が明らかになったのだ。業界大手の広告販売会社「ビデオ・インターナショナル」が配布した価格リストでは、価格上昇率は70%を下らないものとなっている。

ビデオ・インターナショナルでは、「第1」「STS」「スポーツ」の各チャンネルへのCMの基本価格を1/3程下げる一方、割引率を大幅にカットして、ゴールデンタイムのCM料金を上げた。

CM価格上昇の原因は、今後(法律改正により)CM枠が削減される事にある。2007年現在、TV放送に占めるCMの時間割合は1時間に12分(20%)だが、2008年1月1日以降、1時間9分(15%)に削減される。

価格上昇の第2の原因は、ロシアのTV各局で子供向け番組が増えてきている事にある。 子供番組におけるCMの量は法律で制限されており、広告枠は25分に一度以上あってはならず、また4分を超えない事とされている。

「テレビ局や広告主が深刻な影響をこうむる事はありません」と、投資会社「ウラルシブ・キャピタル」のアナリスト、コンスタンチン・ベロフ氏は述べている。氏によると、ロシアは消費者市場が急速に成長する時期にあり、広告に対する需要は非常に高いという。「TVCMは当面、最も効果的(な広告媒体)であり、いくら費用がかかろうと、(CMへの)需要はあるのです」

「今回の制限により、いくつかの広告主は他のメディアに去る事になるでしょうが、TVでCMを流している多くの大企業にとって、これは深刻な打撃とはなりません」とベロフ氏は説明する。

「TVCMの価格上昇は以前から予期されていた事で、広告主への深刻な打撃とはなりません」と、投資会社「トロイカ・ダイアログ」のアナリスト、アンナ・レペトゥヒナ氏もこの意見に同意し、一部の会社は自社の広告予算を、インターネットの方面に再配分するだろうと説明した。



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